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スキー技術選DVD、スキー技術雑誌の弊害?

Category : スキー色々
スキーの技術選が終わると
各社、各誌がこぞってその特集を動画や写真で組んでくる。
これ 基礎スキーヤーにとっては一つの楽しみでもある
それ見て「なあるほど・・・」と
技術解析や写真なり動画の運動のイメージを
自分自身の滑りに照らし合わせて色々考える
要するに「あんな滑りが出来たらなぁ・・」
が、これらを参考にする向上心の根底なのだ。

そんな意味で上述のスキー技術選特集は
基礎スキーヤーに対する影響力は大きいと言える

しかしながら
実はあの特集にいくつかの落とし穴があることを今日はお話したい
それは速度感のミスマッチだ
多くの動画、写真は
選手の細かな運動要素をフレームの中に納めたいため
画面に大きく選手を捕らえようとしている

「ターン前半部分で内足を上手く先行させて・・・」
「クロスオーバーさせた体軸を上手く使って・・・」
などとアナウンスや文章の説明が
動画や写真とシンクロさせるというのが常套手段
この場合、選手のシルエットが
出来るだけ大きく画面に捕らえられている方が説明もし易い
結果、我々の中には選手達のあのかっちょいい内傾角や
腕の振り上げ方などが
ビジュアル的にインプットされるのである

ここに落とし穴があると私は思う
技術選の場合
殆どの選手が我々一般スキーヤーの限界速度以上の速さで滑っている
その速さ故に 結果的に出来てくる内傾角やシルエット
ところが写真や動画からだとその速度感はわかりにくいことが多く
一つ間違うと基礎スキーは全てこうやって滑るべし!
みたいな「形」を追う方向に行ってしまう可能性もある

一方で一般のスキーヤーがゲレンデで滑っている際に
「見ろ! 俺のこの速さ~!」みたいに
気合い入れて飛ばしているつもりでも
大抵は技術選の選手の速度にはとうてい及ばないのが現実
リフトから見ていて、特別速く感じるスキーヤーって
そんなに多くはいない。
その「見ろ!」という気持ちはわかるのだが。。。

そうなってくると速度に応じた運動をした結果に
得られる内傾角やシルエットと
滑っているスキーヤーの実際の速度との間に
いつの間にか差が出てくる
簡単に言えば

〇技術選の選手の速度=40km/h程度?
 内傾角=結果的にターン内側の手が雪面に付く位に倒しこむ
〇一般のスキーヤーの滑り=20km/h程度?
 内傾角=何としても雪面に手を近づけたい! 
     デモの滑りが目標だから。。。

という速度と結果の乖離が生じてしまうのだ。

基礎スキーって見られてなんぼだし
ナルシスト的に「なりきっている」から楽しい部分もある

だからこの乖離が決して悪いとは言わない
(だってかっちょよく滑っているって自分で思えることが楽しいんだから)

でも、私は技術選の動画を見るときに
この速度感というものをある程度イメージしながら
見るようにしている。
技術の本質だけを取り組むように頑張る。

そしてゲレンデでその本質部分を練習する。
そうすると我々が滑っているゲレンデでのスキーって
意外に地味なものなんだなって思えるようになった。




テーマ : 今日のつぶやき
ジャンル : 日記

        

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プロフィール

Yoppi828

Author:Yoppi828
自称:滑って走れるエンジニア
・群馬県高崎市在住
・8月28日生まれ (乙女座)
・大阪府富田林市出身
 その後 仙台ですくすくと・・・・
 就職は熊谷の大手非鉄金属メーカの研究所
 高崎市の電子部品メーカに転職
 2014年に気合い入れて脱サラ
 現在の技術コンサルタント業に従事
・SAJ指導員
 (元秋田県デモンストレータ)
・職業:流浪のエンジニア(コンサルタント)
・趣味:スキー、ロードバイク、その他運動
・血液型:O型
・座右の銘:継続は力なり
・スキークラブJESCの代表
・HOME PAGE http://jesc.web.fc2.com/

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